①市立保育園の施設に市立幼稚園に通う一号認定の子どもと幼稚園教諭を含み、市立認定こども園化するという事です。認定こども園には「幼保連携型」「幼稚園型」「保育園型」「地方裁量型」がありますがどれになるのかお答えください。また、その根拠もお示しください。
②富田林市立保育所民営化基本計画について、まずHPを検索しても計画が表示されないことについて理由をお聞かせください。今回、示された認定こども園化計画では、6園すべてを認定こども園化するとありますが、4園にするという民営化計画は進めないとい事で良いかお聞かせください。
③この計画で、市立幼稚園を希望する子どもが、近くにある市立の幼児保育実施施設に安心して通えるという事なのかお聞かせください。また、市域全体の、現在と変わっていく施設の配置等が、どこがどのように変わるのか、分かる地図、を提示することが必要だと思いますが、保護者や地域の説明会では、示していただけるのか、併せてお聞かせください。
④「市立幼稚園の現状と保育の需要見込み」について
「今後多くの園において令和10年度の新入園児募集停止が見込まれます」とあるが、その募集停止が見込まれる幼稚園はどこかお示しください。
また、「保育の需要見込み」が前年度比約100人の減少とあります。子どもの人数の減少以外に考えられる理由があるのか教えてください。
⑤「これまで市立幼稚園・保育所それぞれが培ってきたノウハウを融合させ、より良い幼児教育保育の構築」とあります。保育士と教諭の立場に立って考えた時、混乱と負担増が予想されます。
どう連携するのか、課題はどこにあるのか、どのように進めるのか、
市の見解をお示しください。また、単体の市立幼稚園がどれくらい残るのか・市立保育所を残さないのはなぜなのかお示しください。
⑥富田林市で児童虐待死事件が起きて6月で3年が経ちます。保育園は、児童福祉施設として子どもと保護者のセーフティネットとしての重要な施設の役割を強化する必要があると考えます。市として二度と虐待死を起こさない為に、児童福祉施設としての役割をどのように市立認定子ども園へ引き継ごうとお考えなのかお聞かせください。
寺尾ちあきの意見と要望
一点目は、市立保育園がなくなることについて。参考事例も少なく、
骨子案に書かれてある、「幼児教育保育の質を向上させるため、これまで市立幼稚園・保育所それぞれが培ってきたノウハウを融合させ、よりよい幼児教育保育の構築を図る」ことを、2028年令和10年4月までの、2年9か月で準備をすることの無謀さを、市として重く認識していただきたいと思います。
幼児教育保育内容の構築の中で、幼児教諭も保育士も疲弊することが目に見えています。それでなくても、保育士の現場は、処遇の改善や配置基準の改善がまだまだ求められる中で、現場に負担を強いることは、離職につながり、最悪の場合、子どもたちにしわ寄せがいってしまいかねません。まず試行的に実施して、しっかり検討することを要望します。
併せて、対立や分断、職員の疲弊が起きないように、綿密な計画で少しづつ実践し、構築することを要望します。幼児教育と保育所保育とを理解するところから始めなければならないと思います。幼稚園教諭と保育士との協議が難航すること、または、協議が進まなかったり、間に合わない場合にも、段階的に進めることや、延期も考えていただくよう要望しておきます。
幼稚園の募集停止も、認定こども園化の準備が整わない場合には、延期しすることを求めます。
今幼児教育、保育にかけている費用は、決して無駄な経費ではなく、もし無駄だというのであれば、少子化対策、子育て支援は必要ないから費用をかけなくて良いという意味ととらえられます。私は、必要最低限の費用だという事を強く訴えておきたいと思います。どこかだけを、十分にすればよいといっていません、こどもまんなか社会の実現に、しっかりと検証し一番良い進め方と方法で進めるべきで、そこにかかる費用は、決して無駄ではありません。よりよい幼児教育保育の構築の実現を目指すのであれば、今かけている費用は減らす必要は全くないと述べておきます。
二点目は、保育所民営化基本計画は継続していることについて、認定こども園が民営化されると直接契約になることについての懸念点です。
保育園の民営化計画は継続中というご答弁から、公立認定こども園化の後に民営化を行った場合は、私立保育園に移行すると一号認定の子どもたちが通えなくなります。そして、私立認定こども園は制度上は直接契約となります。
公立保育園が民営化する場合は、私立保育園として市と契約を結び入所できます。この場合、入所できるかどうかの責任は市にあります。
児童福祉施設のセーフティネットの役割を重要とするならば、障害のある子ども、アレルギーを持っている子ども、保護者支援が必要な家庭の子どもなど配慮や支援が必要な子どもの入所が、直接契約では、困難な状況に追い込まれてしまうのではないかと大変心配です。
市立の保育園をのちに民営化したとしても、民間の事業者が認定こども園へと変わっていくことも予想できます。ここで重要なのは、どこまで、市として、保育に欠ける子どもも、幼児教育を受けたいと希望する子どもも、入所できる、責任を市が持つことだと思います。
直接契約のもとでは、施設と利用者の間を市が取り持つだけで、入所できるかの責任は市にありません。せめて、施設と利用者の直接契約であっても、入所には市が責任を持つ姿勢を示し、できる限り、市との契約で入所ができるよう要望しておきます。
三点目は、一号認定の保育時間などの利用内容と幼児教諭と保育士の働き方や幼児教育と保育の計画の在り方のギャップをどうするのかです。様々な課題や整理を時間をかけて、職員や保護者、市民の方の声を聴くよう要望して、私からの質問を終わります。