2026年度9月議会*一般質問①*被災地に学ぶ災害対策

 住民のいのちと暮らしを最優先に、 被災地に学んで災害に強いまちづくりをすすめることについて

 イタリアの災害対策TKB48。Tはトイレやシャワーなど衛生面について、Kはキッチンや食堂などの食料について、Bはベッドや間仕切りなどの生活空間について、人権を守るため、これらの避難所環境を48時間以内に整備する目標を指しています。

 過去の震災では、備蓄だけでは足りない事や、連携や支援を行う上で課題や問題点があり、改善が求められてきました。しかし、7月の熊本地震でも、避難所エアコン設置率が20,9パーセントという問題が浮き彫りになりました。今も、猛暑の中、災害関連死など被災者のいのちが危険にさらされています。

 「令和8年熊本地震」は、初めて猛暑の時期に発生した地震災害であり、その経験から学び、避難所施設のエアコン設置を早急に100%にする必要があると考えますが、本市の見解と、併せて、本市の避難所施設のエアコン設置率と設置の見通しをお聞かせください。

(2)次に避難所施設の備蓄しているベッドについてお聞きします。

①避難施設が備蓄しているベッドの種類と備蓄数、また、備蓄数の拡充やベッドの種類など、今後の見通しを併せてお聞かせください。

②本市が、企業や団体と、災害時における、様々な協定を結んでいると思いますが、災害物資関連の協定について主な内容と本市においてどれくらいの避難者数のベッドを確保できるのかを教えてください。

 また、「令和6年能登半島地震」が、これまでの災害対応と比較しても困難な状況が見られ、能登半島地震における災害対応を振り返り活かしていくために立ち上げられた、内閣府HPの「令和6年能登半島地震を踏まえた災害対応検討ワーキンググループ」で検討された「避難所における住環境のあり方について」の避難所・避難生活学会が作成された資料に、「能登町以外の市や町には全国から、13種類以上届いたベッドが大混乱の一因に」と書かれていました。同じことが繰り返されないように、支援に関してはプッシュ型の他に、プレ型と言われる被災地のニーズに応じて必要な物資を調達・供給する支援が有効だと考えます。

また、災害関連の協定を結ぶ企業や団体から届くベッドの種類を統一しておくことや種類を把握しておくことも必要です。

そこで、支援先からどのようなベッドが供給される予定なのか、本市が揃えているベッドと同じものが供給できるのか把握しておく必要があると思いますが、現状をお聞かせください。

意見と要望

 避難所施設のエアコン設置について、未設置なのは小・中学校体育館施設で、中学校については今年度の整備が進められています。小学校16校については、来年度から再来年度にかけて整備するとご答弁ありましたが、「猛暑の中で災害が発生した場合、避難所における空調環境の確保は、避難者の健康を守る上で極めて重要である」との認識も示されましたので、災害の経験を最大に生かし、国や府からの予算確保も求め、早急に小学校体育館へのエアコン設置を求めます。

 備蓄ベッドについては、本市で備蓄しているベッドは、今年度導入されるものを入れて4種類、798個です。この数字からも、支援に頼る備蓄数です。

 備蓄するにはスペースの確保や管理も必要ですので、少ないスペースで収納できる物、何より機能性など避難所生活に適切な物などの研究も進めながら拡充をお願いしておきます。そして、段ボールベットには種類がたくさんあり、数種類の組み立て方法のベッドが届いた避難所では混乱が起きたと政府の「災害対応検討ワーキンググループ」が課題としてあげていました。

 本市でベッドや間仕切りなどの備蓄の充実を進める上で、ベッドを供給してもらう協定締結先と、備蓄しているベッドの種類の把握をできる限り平常から、情報共有と連携を強化し、組み立て方が違う種類を増やさないこと、種類の統一に努力していくこと、を要望しておきます。

 最後に、令和8年度熊本地震からの最大の教訓をはっきりさせ、防災計画をアップデートする必要があります。エアコンの設置、備蓄ベッド以外にも、市の職員も被災している中、災害対応で疲弊しきっていることについては、災害対応にも充分な市の正規職員数の確保の重要性を、被災ゴミを出すのに車が行列を作っていること、水道の復旧が遅いことについては、公設の設備と合わせて、各家庭の水道復旧工事に業者が不足する事態が想定されること、熊本では井戸水が生活用水として被災者を支えていたことなどから、井戸水の重要性など、本市としても今回の夏の災害に何を学ぶのかはっきりとさせ、防災計画のアップデートを要望しておきます。